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茶文化

TEA CULTURE 世界の紅茶と文化

TEA OF THE WORLD

紅茶とは、 茶の若葉を摘み取り、低温で長く発酵させ乾燥させたもの。 その茶葉をポットに入れ、 沸騰した湯を注いで抽出します。 製造方法、 飲用方法ともに中国が起源となっていますが、 18世紀からヨーロッパで広く愛用され始め、 世界へと広がりました。 日本に紅茶が初めて輸入されたのは1906年のことですが、 その時にイギリスからやってきたのはリプトンの黄色い缶に入った紅茶でした。 お茶には様々な種類がありますが、 今日、 英語でteaといえば紅茶をさし、 世界中で毎年1,000億杯以上の紅茶が飲まれるほど ポピュラーな飲み物となっています。

お茶の製造工程

 
Number 1
摘採 (茶摘み)

茶摘みは、デリケートで柔らかな茶葉を傷 つけてはならないため、 非常に繊細な作 業です。 現在も茶摘みはひとつひとつ丁 寧に行われていますが、 必要な部分のみ を正確に摘み取るには熟練した技が必要 です。

 
Number 2
萎凋

摘み取った若葉を揉みやすくするために、 温風で8時間ほど乾かし、水分を約40% 蒸発させます。 この工程でしんなりと柔ら かくなった茶葉は、 褐色が混ざった薄緑 色になります。

 
Number 3
揉捻

柔らかくなった茶葉を充分に揉むことで、 葉の組織細胞が壊れ、 酸化酵素を含む液 汁が空気に触れることで、 酵素酸化が始 まります。

 
Number 4
酵素酸化

酵素酸化は25℃前後の室温と90%程度 の高温度の中で、 1時間から1時間半ほど 行われます。 茶葉は鮮やかな赤褐色に変 わり、紅茶らしい香りが漂い始めます。

 
Number 5
乾燥

適度な酸化状態になったら、 90℃以上の 熱風で茶葉を乾燥し、 酵素酸化をストップ させます。 短時間に大量の熱風で水分 3~4%まで乾燥させ、 茶葉についている 茎などを取り除き、 グレードごとに分けら れて仕上げ茶となります。

TEA GARDENS IN THE WORLD

紅茶の産地を訪ねて

世界で作られているお茶のおよそ8割が紅茶だということを知っていますか? 紅茶はそれだけ世界中で愛されている飲み物なのです。世界に流通される紅茶の産地のほとんどが熱帯・亜熱帯に位置しており、この地帯は「ティーベルト」と呼ばれます。

ケニア

インド

スリランカ

中国

インドネシア

第一次大戦後にイギリスの資本によって紅茶の生産がはじまり、安定した紅茶生産国に成長したのがケニアです。恵まれた自然環境と豊富な労働力、近代的な設備と技術により急速な成長を遂げました。マウントケニア山麓のケリチョ、ニエリ、ナンディ、ソティック地区が主な生産地で、クセが少なく、年間を通じて安定した品質の紅茶が生産されるので、ブレンド用やティーバッグ用に多く輸出されています。

ケニア

OUR FLAVORS

茶葉の種類

産地や季節によって紅茶の味や香りはさまざまです。代表的な10のリーフをご紹介します。

Uva 
ウバ

Uva ウバ

Nuwara Eliya 
ヌワラエリヤ

Nuwara Eliya ヌワラエリヤ

Dimbula 
ディンブラ

Dimbula ディンブラ

Darjeeling 
ダージリン

Darjeeling ダージリン

Assam 
アッサム

Assam アッサム

Nilgiri 
ニルギリ

Nilgiri ニルギリ

Kenya
ケニア

Kenya ケニア

Java
ジャワ

Java ジャワ

Keemun
キームン

Keemun キームン

Earl Grey
アールグレイ

Earl Grey アールグレイ

UVA ウバ

世界三大紅茶のひとつ。適度な渋みを伴う深い味わいと、「ウバ・フレーバー」と呼ばれる特徴的で鮮明な香気を持ちます。このウバを最初に手掛けたのが、世界の紅茶王と呼ばれた創始者サー・トーマス・リプトンでした。

水色

深い赤みのあるオレンジ

香り

メンソール風の香り

強い渋みとコクがある

WORLD OF TEA

世界の紅茶の楽しみ方

紅茶は世界で水の次によく飲まれている飲料です。 世界各国でどのように愛され、 飲まれているのか、 代表的な国の紅茶の楽しみ方をご紹介します。

イギリス

イギリス人にとって紅茶は無くてはならないもの。 朝起きて から夜寝るまで、1日のさまざまなシーンに分けて、 伝統的 なティーブレイクの習慣があり、 時間帯によって飲む紅茶の 種類も変わってきます。 現在は簡略化されているものの、紅 茶をよく飲む国民性は変わらず、 ミルクティーに合う濃い目 の紅茶が好まれます。

ロシア

ロシアの紅茶というと誰もがイメージするのが金属製の湯沸 し器、サモワール。 暖房器具でもあったサモワールで1日 中、湯を沸かし、何杯も紅茶を飲むのがロシアの習慣でした が、現在、サモワールはほとんど見られなくなりました。 それ でも、紅茶は日常的にとても良く飲まれています。

フランス

中国よりお茶が伝わったのはイギリスより早いですが、 フラ ンスではコーヒーの文化が花咲きました。 コーヒーを楽しむ カフェに対し、 紅茶を楽しむのは「サロン・ド・テ」。 フルーツな どの香りを着香したフレーバーティーの種類が豊富で人気 があります。

インド

紅茶の生産量世界一のインドには、イギリスの植民地時代 に喫茶の習慣が根付きました。 日常のお茶は細かい茶葉を 使って煮出した牛乳入りのチャイと呼ばれる甘いミルクティ ー。それにスパイスを加えたマサラティーも人気です。 温か く甘いチャイは、暑い国インドの人々に欠かせない飲み物で す。

トルコ

トルコといえばコーヒーが有名ですが、 実は紅茶が主流。ト ルコ式のチャイは、 二段重ねの独特の形をしたチャイダンル ックというボットがどの家庭にも置いてあり、1日に何杯も紅 茶を楽しみます。 外では男性のみが入れる 「カフェハネ」と、 女性が集まる「チャイハネ」という喫茶店があります。

スリランカ

かつての国名「セイロン」が紅茶名として引き継がれている スリランカでは、味わいのしっかりとした紅茶にミルクを入れ る飲み方が主流です。 暑いスリランカでは、牛乳の流通が 少なく、 粉ミルクをお湯で溶いてミルクティーに使用すること が多いようです。

マレーシア

紅茶産地でもあるマレーシアでは「テ・タリック」 (TeaTarik)と 呼ばれる紅茶があります。 これはコンデンスミルクをたっぷ り入れた紅茶を高い位置からカップに伸ばすように注ぐのが 特徴。 高いところから何度も注ぎ、 空気と混ざることで泡立 ち、まろやかな紅茶になるそうです。

中国

家庭や仕事場で、 またボトルにお茶を入れて持ち歩いたり と、お茶は中国人の生活にとってとても大事な飲み物です。 さらにお茶を飲む憩いの場所として、 茶館がよく利用されて いて、たくさんの人々がお茶を楽しみながら、 ゲームをしたり おしゃべりしたりする姿が見られます。

 
Twigs
Bags
Tea Bag